2003年にとても小さなベンチャーとしてアイレットを創業したとき、大手のシステム開発会社に太刀打ちするために考えたことがあります。
大切なのは「スピード」と「適正なコスト」だと。
スピードにも、いくつかあります。「判断のスピード」、「求められたことに対する結果を出すスピード」。つまりお客様から受けた依頼は、どのような形であってもすぐにアウトプットを見せること。お客様からの信頼を獲得するためにこれらの「スピード」はとても重要だと考えました。現場のPCを常に最速のモデルにしてきたのもそれが理由です。現場がとにかくよく斬れる刀を持つことが大事なんです。
また、一般的に大きなプロジェクトになると、この業界特有の多重下請けモデルもあって、何人ものエンジニアが投入されるので、莫大なコストがかかります。そこでアイレットがこだわったのは「内製化」でした。
最先端の技術に精通した機動力のあるエンジニア集団が自社にいれば、下請けなしに適正なコストでシステム開発が行えると考えました。新しいテクノロジーを自分たちのツールとして使いこなす文化は、創業当時からありました。そしてシステムの開発がゴールではなく、お客様のビジネスの成功こそが私たちの成功であるとゴールを定め、お客様に寄り添った行動を徹底し賞賛される価値観を醸成したのです。
これからはもっと若い世代が前線に立てるような組織づくりを目指そうと考えています。経験豊富なメンバーが後ろ盾になって、若い世代がボイスコンピューティングやIoT、VRなど最先端のテクノロジーに斬り込んでいく様子を想像しています。
この業界は、次から次へと新しいテクノロジーが登場して、あっという間に社会の姿を変えてしまう。きっと人生を賭けてもなお、夢中になれる世界だと思っています。