毎日放送の動画配信機能一元化を支援。動画配信プラットフォームをサーバーレス・アーキテクチャで再構築

〜動画配信サービスの大規模リニューアルで、運用コストの大幅削減を実現〜

2018.01.23Press release

アマゾン ウェブ サービス(AWS)を基盤とした24時間365日のフルマネージドサービスを提供するcloudpack(クラウドパック、運営:アイレット株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長:齋藤 将平)は、近畿エリアの地上放送事業者である株式会社毎日放送(本社:大阪府大阪市、以下MBS)の無料見逃し動画配信サービス『MBS動画イズム』のリニューアルプロジェクトにおいて、動画配信基盤のインフラ設計・構築およびサイト全体のデザイン設計、システム開発、スマートフォンアプリ開発を担当し、AWSのサーバーレス・アーキテクチャ サービス『AWS Lambda』を全面採用した導入事例を本日発表いたします。サービスリニューアルに伴い、2016年12月にAWS Lambdaを全面採用した定額有料配信サービス『MBS動画イズム444』と配信機能を一元化し、ランニングコストおよび運用コストの90%(オンプレミス環境と比較して)の大幅削減を実現しました。

MBS動画イズム

◼配信機能の一元化プロジェクトの背景

MBS様は以前より選抜高校野球や高校ラグビーなど複数の動画コンテンツのライブ配信を行っていました。さらに2015年4月に番組の無料見逃し配信を開始、2016年12月に月額定額制動画配信が加わりました。社内外で動画配信のニーズが高まる中で、これらのサービスを『MBS動画イズム』として統合、従来の無料見逃し動画配信に加え、無料のライブ配信とペイパービュー配信(作品単位の視聴課金/有料)の機能を盛り込み、ドラマ、バラエティ、アニメなどMBS様で現在放送中の番組や過去の番組を楽しむことのできる無料・有料動画配信サービスへのリニューアルを実施することになりました。

cloudpackは、2016年12月にMBS様の定額有料動画配信サービス『MBS動画イズム444』へ『AWS Lambda』の全面的に採用したシステムの導入を手掛けており、導入後のインフラコストの大幅な削減からシステムの安定性、運用のしやすさなどの点で高評価をいただき、配信機能を集約させて運用コストを効率化させるプロジェクトを支援いたしました。

◼『AWS Lambda』の全面採用で運用コストの大幅削減

『AWS Lambda』では、サーバーの運用管理とキャパシティ管理が不要となり、視聴者数の変動が激しい動画配信プラットフォームの安定稼働と運用・保守のコスト削減を同時に実現できます。『MBS動画イズム』の動画配信システムは、『MBS動画イズム444』とできるだけ共通の仕組みを採用し、運用コストの削減はもちろん運用にかかる人的負荷も同時に削減できるほか、AWSの提供している強固なセキュリティ対策により、不正侵入などのセキュリティリスクを最小限に抑えることが可能となりした。また、CDNとしてAmazon CloudFrontを活用し、アクセス増による急激な負荷に耐えることができるような設計となっています。

『MBS動画イズム』動画配信プラットフォームのシステム構成図

◼ライブ配信・ペイパービュー配信機能の追加とスマートフォンアプリの開発

リニューアルの際に新たに「ライブ配信」と「ペイパービュー(動画作品単位での販売・決済)機能」が追加されました。月額定額課金の『MBS動画イズム444』ではWeb上で動画配信が完結していましたが、リニューアルされた『MBS動画イズム』では動画単位での決済機能に加え、無料公開動画向けには広告配信が行われるため、スマートフォンで視聴するための専用アプリケーションの開発が必要でした。プラットフォームには、Amazon Lambda、Amazon API GatewayなどのAWSプロダクトを盛り込み、データベースにkintoneを活用してシステムの開発を行いました。リニューアルした『MBS動画イズム』は、2017年12月の本番公開以降もトラブルなく安定した稼動を実現しています。

◼導入事例コンテンツ

MBS動画イズム 動画配信プラットフォーム構築(導入技術概要)/cloudpackサービスサイト
URL:https://cloudpack.jp/casestudy/145.html

MBS動画イズム 動画配信プラットフォーム開発(システム開発技術概要)/アイレットコーポレートサイト
URL:https://www.iret.co.jp/works/043.html

サーバーレス・アーキテクチャで進化を遂げた『MBS動画イズム』を取り巻く環境(MBS様インタビュー記事/cloudpack.media(オウンドメディア)
URL:https://cloudpack.media/38366

【cloudpackについて】

cloudpackは、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)やAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)をはじめとするAWSの各種プロダクトを利用する際の、導入・設計から運用保守を含んだフルマネージドのサービスを提供し、バックアップや24時間365日の監視/障害対応、技術的な問い合わせに対するサポートなどを行っております。2013年6月4日には、AWSパートナーネットワーク(APN)(※1)において、日本初のAPNプレミア コンサルティングパートナーの一社として認定されたのをはじめ、その後5年連続で認定されています(※2)。

運営会社名:アイレット株式会社 https://www.iret.co.jp/
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー7階
資本金:7,000万円
事業内容:クラウド導入事業、モバイルアプリケーション開発事業、システム開発・保守事業、サーバーハウジング・ホスティング事業

【本件に関するお問い合わせ】

アイレット株式会社 cloudpack事業部 sales@cloudpack.jp
TEL:0120-677-989 (広報担当:増田、羽鳥)
URL:https://cloudpack.jp/
問い合わせフォーム:https://cloudpack.jp/contact/form/

(※1)AWS パートナーネットワーク(APN)とは、AWSのエコシステムを支える重要な独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、SaaSベンダー、PaaSベンダー、開発者用ツールベンダー、管理/セキュリティベンダーやシステムインテグレーター(SI)、戦略コンサルタント、リセラー、代理店、VARによって構成されております。

アマゾン ウェブ サービス、Amazon EC2、Amazon S3、Amazon Lambda、Amazon CloudFront 、Amazon API Gatewayは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。cloudpack、クラウドパックの名称は、アイレット株式会社の登録商標です。その他、記載されている会社名および製品名は、一般に各社の商標です。