1. 目的
本AIポリシーは、当組織におけるAI(人工知能)システムの開発、導入、利用に関する基本的な原則、責任、および義務を定めるものです。
本ポリシーは、AI技術の倫理的かつ責任ある利用を促進し、関連するリスクを管理し、組織の戦略的目標の達成に貢献することを目的とします。
本ポリシーは、組織内外のすべての関係者(従業員、パートナー、顧客など)に適用されます。
2. 基本原則
人間の監督: AIシステムの重要な意思決定は、適切な人間の監督の下で行われるものとします。
公平性と非差別: AIシステムは、不当な差別や偏見を生じさせないように設計・利用されるものとします。
透明性と説明責任: AIシステムの動作原理や意思決定プロセスは、可能な限り透明性を確保し、説明責任が果たされるように努めます。
安全性と信頼性: AIシステムは、意図された目的に対して安全かつ信頼できるものでなければなりません。
プライバシーとデータ保護: AIシステムの開発・利用においては、個人のプライバシーおよび関連するデータ保護法規制を遵守します。
説明可能性: 影響を受ける利害関係者に対して、AIシステムの決定について理解可能な説明を提供するよう努めます。
3. 適用範囲
本ポリシーは、当組織が開発、導入、または利用するすべてのAIシステムに適用されます。これには、機械学習、自然言語処理、コンピュータビジョンなど、あらゆる形態のAI技術が含まれます。
本ポリシーは、AIシステムのライフサイクル全体(設計、開発、テスト、導入、運用、保守、廃棄)に適用されます。
4. 責任と権限
経営層: 本ポリシーの承認、実施状況の監督、および必要な資源の提供に責任を負います。
AI利用部門(全従業員): AIシステムの利用にあたり、本ポリシーを遵守する義務を負います。
具体的な責任と権限は、別途定める手順や役割分担において明確化されます。
5. 要求事項
リスクアセスメント: AIシステムの開発・導入前には、潜在的なリスクと影響を評価し、適切な対策を講じるものとします。
データ管理: AIシステムの学習および運用に使用するデータは、適切に管理され、品質と倫理性が確保されるものとします。
テストと検証: AIシステムは、意図された機能と性能を満たしていることを確認するために、適切なテストと検証が実施されるものとします。
監視と改善: 導入されたAIシステムは、継続的に監視され、必要に応じて改善が行われるものとします。
教育と訓練: AIシステムの開発者および利用者に対して、適切な教育と訓練を提供するものとします。
6. 本ポリシーの遵守
本ポリシーの順守を適切にモニタリングします。
本ポリシーに違反する行為が確認された場合、組織の規則に従い適切な措置が取られることがあります。
7. 本ポリシーの見直し
本ポリシーは、組織の状況の変化、技術の進歩、および関連法規制の変更などを考慮し、定期的に見直されるものとします。
8. 関連方針
本ポリシーは、以下の方針との整合性のもとに実現します。
- ISMS情報セキュリティ基本方針
- ITSMS方針書
- 品質方針書
- プライバシーポリシー